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ネットバンキングの注意点



「毎度毎度の振込料がもったいない」
「月末、銀行のATMで並ぶのがおっくうだ」

そんな理由から、事業者の方々の間でもネットバンキングの利用が増えています。

これまで銀行振込で決済を行っていた方にとって、節約される時間と手数料はかなりのものとなります。

一見良いこと尽くめのネットバンキングですが、ここで一つ注意すべき点があります。

通常の振込では、ATMの「振込明細」が発行されます。事業者の間では一般的に、領収書の代わりにこの「振込明細」を支払いの証明として保存する習慣がありました。そしてこれが社会的にも認められていました。

それが、ネットバンキングになると、原則、振込明細の発行はありません。
またネット上の取引業者の中には、領収書や請求書の発行を受け付けない事業者もあります。

これはとても危ないことです。

社会的に、ネットバンキングでの取引が証明できないことになります。
支払い相手や第3者から「架空の取引だ」と言われても、何も言い返せなくなってしまいます。

対策としては、その取引を証明するには見積もりの画面や、金額の分かる商品の案内ページ等をモニタから印刷して、領収書綴りなどと一緒に紙の資料で保存することをお勧めします。

取引の証明には原則、請求書や領収書の保存が必要です。
しかし、限られた資料の中で少しでも法的な根拠を保管することで、結果的には自分自身を守ることにつながります。


平成18年7月12日
吹上経理支援
代表 日高 大輔




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