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優秀な起業家ほど後継者に悩む (小規模事業者向け)



優秀な起業家ほど後継者に悩む

2015年、日本国内ではいわゆる「団塊世代」が70歳近くになっています。

中小企業の経営者もまた、本格的に引退をなさる方が増えているように感じます。



さて、今回は私自身が「小規模事業者の営業譲渡・事業譲渡」の仲介を通じて、商談や成約の過程で実際に感じていることをお伝えしようと思います。




表題の通り、小規模事業の創業者は、優れたプレイヤーであるほどご自身が一線を引くときに思い悩んでいる、

そういう印象があります。

どんな悩みかというと例えば、自分は引退をしたいけれど納得できる後継者が見つからない。というような悩みです。




60~70歳まで商売を続けることができた起業家の方に共通するのは以下のようなことです。



・仕事に長けていて、仕事が好きである

・仕事に限らず課題解決能力が高い

・人格者である



やはりここまで市場で生き残れる事業者は稀有な存在なのだ、と実際にお話をしていても感じます。

自身のあとを継げるような、お眼鏡にかなう後継者が見つからない・育たない、というのは至極真っ当なお話です。

ご自身と同じように有能な人材はそう数多くいるものではありません。ご自身が優秀であればあるほど、です。




話は変わりますが、引退予定の起業家がしばしばお使いになる言葉に

「スパッと辞めたい」

というものがあります。



これはただ単に「逃げたい、楽になりたい」という意味ではありません。

顧客との関係や社員、周囲の協力者とのお付き合いの重要さを痛感しているからこそ口から出てくる言葉です。


大企業ならずとも、小規模事業であっても「スパッ」とは辞められない現実があるのです。



事業は、始めるよりも辞めるときのほうが苦労する。

多くの起業家が痛感していることのように思います。




2015年現在、吹上経理支援は「小規模事業者の営業譲渡・事業譲渡の仲介」に注力しています。

これからも日本の高度成長期を支えた世代が続々と引退していきますが、そこで培われた技能やノウハウのみならず、事業・商売もまた失われずに次の世代へ繋いでいけるとすれば、それは社会にとっても素晴らしいことだ。

私はそう考えますがいかがでしょうか。



平成27年4月13日
吹上経理支援
代表 日高 大輔




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